2016年12月26日月曜日

iPhone で VR (YouTube・Cardboard )がずれる場合の対処法(android もOK)

最初 iPhone5s でこんな感じ↓に表示され、おいおいズレまくりやないかーい!と思い、色々と解決方法を探ってみました。

キツネさんがおらん……

ビューア(VR ゴーグル)で見ても映像が二重に見えてしまうという方は、以下の方法を試してみてください。

解決策その1:ビューアの QR コードを利用する

あまりにも基本的なことなので、スマホで VR やりたいとか思う人には説明不要かと思いますが、Google Cardboard の仕様に準拠しているビューアなら取説とか本体とかに設定用の QR コードがあるはずなので、そいつを YouTube やら Cardboard やらのアプリ内の設定(歯車マーク)の「ビューアを切り替える」から読み込ませることで、そのビューアに合わせた表示になってくれます。ふつうはw

こんな感じのやつネ

つーか「こんなことで解決するなら検索しねーよ」という方がほとんどでしょうからサッサと次の考えられる原因とその解決法に進みましょう。

なお、そもそも QR コードなんてない、もしくは無くした、という場合は、このページが便利です。

HYPERGRID BUSINESS の VR ヘッドセット QR コード一覧ページ

オフィシャルからアンオフィシャルな QR コードまで色々あるので、頑張っていい感じのを見つけ出せばいいと思います。
すげーたくさんあるけどがんばれ。

ちなみに、日本で最も広く利用されているであろうハコスコにはオフィシャルな QR コードはないので注意。
つーか、なんでないの?用意しとこうよ。

参考:
Cardboard やハコスコのビューア設定を初期状態に戻す方法

解決策その2:慣れるwww

いや真面目な話、これで解決する場合も多いです。
映像が二重に見えてしまうのは単に目が慣れていない(遠くを見ようとしていない)ことが原因であることも少なくありません。

とは言え、人によっては本当に合っていない場合もあるので、少し慣らしてみたけどやっぱ改善しないという方は、次の方法をお試しください。

補足:
実は冒頭のキツネさん画像も異常にズレているわけではないのです。
ビューアを通すことで↓下図のように見えるのです。


構造上、有効に利用できる画面の範囲は意外と狭く、特に iPhone5 などの画面が小さいスマホほど、この問題はより顕著になります。

解決策その3:自分に合った QRコード(プロファイル)を作成する

正直最も確実でおすすめな方法は、これだと思います。
メーカーが用意した QR コードはあくまで、そのビューアと推奨するスマホでいい具合に見える平均的な設定を行なってくれるだけで、個人の視力や瞳の間隔やらは考慮してくれません。

全部中心で揃ってるのが理想
たとえビューアにレンズ間隔やピント調節機能が付いていても、画面表示もそれに合わせて変更されなければ最適な環境にはできないのです。


そこで、自分にあった設定を記録した QR コードを作成する必要があります。
といっても特に難しいことはありません。
PC ブラウザで下記URLにアクセスし、スマホの画面を見ながら設定するだけです。

ビューア プロフィール生成ツール(え い ご w)

このサイトでは、左右の映像の位置や画角の調整、レンズの歪みの修正などをおこなうことができ、その設定を QR コードとして出力することができます。
つまり自分用のプロファイルの QR コードが作成できます。

極端な変更例ですが、中心点や画角、歪みの修正をおこなうとこんな感じ
どちらも角に視点を合わせていますが、これだけの違いが出ます。
ただしこのプロファイルが有効なのは Google Cardboard SDK を利用して制作されたアプリのみなので注意です。(まぁたいていのアプリはこれ使ってます)

ビューア プロフィール生成ツールの使い方

一見難しそうですが、やってみると簡単です。英語わからなくたってOKです。

1.まずは PC ブラウザでページにアクセス!

スマホじゃだめだよ PC だよ。え?PC ない?m9(^Д^)プギャー

2.今度はスマホでそのページにある QR コード読んでページにアクセス!

なんとこれだけで PC 側で設定変更するとスマホ側で表示の変化を即確認できるようになります!
※スマホを横向きにすると、表示を確認できるようになります。
※早ければ1秒程度で反映されますが、遅い時は数十秒かかります。

なお、もしかしたらこの時にスマホの PPI を入れろとメッセージが出るかもしれません。
お手元のスマホの PPI をググって入力してください。(数値だけ入れればOK)

iPhone の PPI は以下のとおりです。
iPhone 5 326 ppi iPhone 6 326 ppi iPhone 7 326 ppi
iPhone 5c 326 ppi iPhone 6 Plus 401 ppi iPhone 7 Plus 401 ppi
iPhone 5s 326 ppi iPhone 6s 326 ppi
iPhone SE 326 ppi iPhone 6s Plus 401 ppi

3.PC ページの下の方に、色々な設定項目があるので、いい感じにいじるw

Your Company ホントはメーカー名を入れるとこだけど、作者名でも入れておけばいいと思うよ。
ちなみに未記入でも OK です。
Viewer Name ビューアの名前。っていうかプロファイルの名前。
これは分かりやすい名前を入力しておくことをおすすめします。
Primary button type ビューアにどんなタッチ操作機能がついているかを選択します。
None:タッチ操作できない
Touch:指で画面に触れられる
Indirect Touch:マウスとかコントローラでタッチ操作できる
Magnet:Cardboard のように磁石式のボタンがある
Screen to lens distance (mm) 画面とレンズの間の平均距離。
画角などにも影響するので、正確な距離を入力してもいいけど、好みで調整してもいいと思う。
Inter-lens distance (mm) レンズの間隔。ビューア側でも調節できるなら自分の瞳の間隔。
疲れやすさ酔いやすさにも影響するので超絶重要!
だいたい子供は55mmくらいからで大人は65mmという人もいる。
ビューアを覗いて調整する時は、必ず遠くを見る感覚で両目の赤い点が重なるよう調整すること。
寄り目の状態で調整しても意味ないので注意!
Screen vertical alignment ビューアにスマホが、垂直方向にどう装着されるかを選択。
Bottom:下にそろえて装着
Center:まんなかに合わせて装着
Top:上部に合わせて装着
Center を選択しがちだが、多くのビューアは Bottom で作られているぞ。
つまりこういうことだ↓


しかしできるだけ画面は大きく使いたいもの。
特に画面の小さいスマホでは、装着しにくさを犠牲にしてでも画面を最大限に利用できる Center を選択するのもあり!
Tray to lens-center distance (mm) Bottom か Top を選択すると出てくる項目。
ガイドからレンズの中心までの距離を入れるところだけど、これは実際にビューアを覗いて真正面に赤い点が来るように調整するのがベストでしょう。
Distortion coefficients レンズの歪みを調整できるよ。
これも実際にビューアを覗いて調整することをおすすめします。
できるだけ垂直線がまっすぐになるよう調整しましょう。
なお、k1、k2 ともに 0.00 には設定できないので注意!
Advanced viewer parameters クリックすると以下の詳細設定項目が開きます。
 Field-of-view angles 上下左右の視野角を調整できます。
通常 50°以上にするようですが、好みで設定していいと思います。
 Viewer contains some embedded magnets. 磁石式のボタンを搭載しているならチェックボックスを ON にします。
これはアプリに磁石の影響を受ける磁力計を使わないように指示するためです。

入力内容に問題がなければ「Generate profile」ボタンが押せるようになるので押しませう。
すると QR コードが作成されるので、ダウンロードして利用しましょう。
(一度きりではなくアプリごとに読む場合もあるので必ず保存しておきましょう)

慣れれば簡単なのですが、Google さんはもう少し手軽に個人向けな設定変更ができる仕組みを用意すべきだったのではないかと思いますね。

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