昨今、あらゆる技術やサービスの敷居か下がってきていると感じたので、それらを組み合わせて何かできないかと考えた結果、このようなことになってしまいましたw
本件で使用した主なツールは以下のようなものです。
■ハードウェア Raspberry Pi 3 | |
■サーバーソフトウェア Node-RED | |
■ゲーム作成ツール RPGツクールMV |
いずれも学習コストの低さが売りのツールなので、マニュアルとかを見ればすぐに扱えるようになると思います。
難易度的にも差はないと思うので、既にどれかひとつでも扱えるのなら、他のツールも余裕なはずです。
つまり、もしあなたがツクールでゲームを作れる根性があるのなら Raspberry Pi と Node-RED を駆使した IoT(モノのインターネット)くらい余裕な時代になったわけですよ!(暴論)
ラズパイとウェブカメラと百均のスピーカーとカービィとカービィ |
出来上がったモノの紹介
ゲーム内で然るべき操作をすると、自宅のウェブカメラが撮影を行い、ゲーム上でその写真を確認することができます。実動版を公開しても良かったのですが、Raspberry Pi で他のこともやりたいし、いつまで自宅で動かしてるかも分からないので、サーバー処理だけ除いたモノを公開しています。
とてもよくわかる構成と撮影の流れ
私が渾身の力を込めて描いた構成図をご覧ください。わ け わ か ら ん w
一応説明いたしますと、インターネットより上が自宅です。
Raspberry Pi がサーバーで、その中で Node-RED が動いていて、ゲームやら画像やらをプレイヤーに配信する、という構成で、ゲームからは以下のような流れで撮影が行われます。
- プレイヤーがゲーム内で撮影ボタンを押す
- すると、ゲームから Node-RED に XMLHttpRequest で HTTPリクエストが発生
- リクエストを受け取った Node-RED が撮影と画像の更新の Linux コマンドを実行
- その後、プレイヤーが写真を見るイベントを実行したら、ゲームのエラー表示要素「ErrorPrinter」を利用して画像を表示する
もうちょっと詳しく
ここからは「おいらもやってみたい!」とかいう奇特な方へ向けた情報をダラダラと提供します。それぞれどうやって入手するの?
2017年9月現在の情報です。Raspberry Pi
買いましょう。ラズパイ正規総代理店のアールエスコンポーネンツと契約を結んだ個人向けの正規代理店の Raspberry Pi Shop by KSY(ややこしいw)での購入をおすすめします。(アフィとか無いから素直にクリックしとけ)
Amazon などと比較しても安いことが多いです。
私は Raspberry Pi 3(5,000円くらい)を使用しましたが、恐ろしく安い Raspberry Pi Zero(700円くらい)とかでも可能なはずです。
初心者はACアダプターなども含まれるセットを買うのが無難です。
流行っているのでネットや本で多くの情報を得ることができます。
でも古い情報には注意です。(OSガー、ニホンゴガー、とかいう問題はもはや過去のもの)
あと、やたらコマンドを打たせたがるページが多いですが、ほとんどの作業は GUI 上でも行なえるので、CLI 恐怖症の人も安心だぞ(ちょっとウソです)
ちなみに公式サイトはこちら(英語が読めない人は Chrome の翻訳機能で頑張れ)
Node-RED
ラズパイの標準 OS 「Raspbian」に、もとから含まれています。詳しくはこちら→Node-RED日本ユーザ会 : ドキュメント
比較的情報が少ないのがネック。
RPGツクールMV
税別7,980円。買いましょう。ただし、まれに Steam で 80%OFF とかしているため買い時が難しいですw
詳しくはこちら→RPGツクールMV
ゲーム(ツクール)からどうやって XMLHttpRequest を送っているの?
PNDK_HttpRequest プラグインを利用しています。という感じに、リクエストを投げっぱなしにしてるだけです。◆プラグインコマンド:PNDK_HR clear ◆プラグインコマンド:PNDK_HR send http://sample.com:1880/shoot/
どうやってゲーム内に画像を表示しているの?
ぶっちゃけゲーム内じゃないんですよね。ツクールは元々、エラー表示のために「ErrorPrinter」という ID をもつ <p> 要素が HTML 内に用意されているので、そこに <img> 要素を突っ込んでるだけです。
イベントコマンドの「スクリプト」で直接以下のような javascript を書いています。
【注】このBlogの制約で<>は全角になっています!
消すときは以下のようなスクリプトを実行させています。var elem = document.getElementById("ErrorPrinter"); elem.innerHTML = "<img src='http://sample.com:1880/rpg/www/photo.jpg'>";
var elem = document.getElementById("ErrorPrinter"); elem.innerHTML = "";
え?なんでツクール使ってんの?HTML と JS でいいじゃん。
使いたかったからDEATH!どうやってラズパイからWebカメラに撮影させてるの?
ラズパイに fswebcam パッケージをインストールして Node-RED の exec ノードで fswebcam コマンドを利用して撮影と画像更新を行っています。こんな感じ("写真を
Node-RED で作ったフロー |
ウェブサーバーは?
Node-RED の設定で httpStatic を指定しています。指定したディレクトリに HTML とか JPEG とかを置いています。
詳しくこちら→ Node-RED日本ユーザ会 : 設定
ちなみに自鯖にはダイナミックDNSを利用
ダイナミックDNS(DDNS)のサービスは mydns.jp を利用しています。先の Node-RED のフローの"1時間毎にDDNS更新"のところで IP を通知しています。
はんだ付けとかするの?
せーへんせーへん。USB とか差し込むだけやで。
ポート開けるんだよね?
せやで。Node-RED の初期設定での使用ポートは 1880 だに。
お使いのネットワーク機器の設定が必要たい。
最後に
べつに何千円もかけて部屋を覗かれるゲームを作りたかったわけではないですよ。ええ。ラズパイに人感センサーとか赤外線リモコンモジュールとか追加してみたり、Node-RED で WebSocket サーバー動かしてツクールにオンライン要素追加してみたり色々やりたいことがあるので、またなんか作ったら公開したいと思います。