2017年10月30日月曜日

ChatBot(チャットボット) を無料で作れるツール・サービスまとめ

個人で利用できて無料プランがあるチャットボット作成サービスのまとめ。

2018年8月更新時点での無料プランの場合の情報。
2017年11月時点での無料プランの場合の情報。
サービス名ボット数APIコール数インテント数
シナリオ数
エンティティー数
クエリー数
連携
Repl-AI11,000 コール/月制限なし制限なしLINE
Facebook
API
Watson Assistant (旧Conversation)510,000 コール/月10025API
hachidori210,000 コール/月20--LINE
Facebook
Dialogflow集中しなきゃOK無いっぽい無いっぽいGoogle Assistant
LINE
Facebook
Twitter
Slack
Dialogflow Web Demo
Kik
Skype
Spark
Telegram
Tropo
Twilio
Twilio Programmable Chat
Viber
Amazon Alexa(?)
Microsoft Cortana
API
一見すると Dialogflow 一択のようにも思えるが、実際使ってみると会話フロー構築で弱い面がある。
それぞれを使ってみたレビューは以下の通り。

Repl-AI

https://repl-ai.jp/
docomo が提供するサービス。
ドキュメントやエディターはもちろん日本語なので、とてもわかりやすい。
エディターはボックスを線で繋いで作るという仕組みなので、簡単に使いこなせるようになるが、その仕様上、複雑な会話フローや大量なパターンを作ろうとすると破綻しがち。(その状態で整列ボタンを押すと死ぬw)

また、会話フローの条件で or が使えないことも地味に痛い。
単語の抽出(System Entities っぽいもの)は、場所や時刻、金額などが取得でき、特に人名が取得できる点はなにかと便利。
反面、辞書機能は同義語を定義する程度のもので、Entity として取得したりはできない。

LINE と Facebook とは簡単に接続できるが、Web サイトにサクッと載せられるような機能は最上位(Enterprise)プランにしか無い。
(ちなみに最上位プランは桁違いに高いゾ☆)
無料でやるには API で頑張る必要がある。

他のサービスにはない特長として、予め用意されている「知識Q&Aボット」「トレンド記事ボット」「雑談対話ボット」と連携できる機能があり、一般的な会話はそれらを利用することで手間が省ける。
ただし、「雑談対話ボット」はかなりフランクっていうかチャラいw

Watson Assistant (旧Conversation)

https://www.ibm.com/watson/jp-ja/developercloud/conversation.html
IBM のクラウドサービス IBM Cloud (旧Bluemix) 内のサービス。(どんだけ名前変んねんw)
Conversation とプラットフォームを繋げるために別途アプリケーション・サーバーが必要。
LINE や Facebook などに簡単につなげる機能などは一切ないので、API を利用してなんやかんやできる知識が必要。
ただしその分、汎用性は高く、Conversation 開発ツールは非常に洗練されているため、複雑な会話フローにも柔軟に対応できる。
この開発ツールへは、WEBブラウザからアクセスでき、プログラミング知識がなくても扱えるようにできている。(ただし英語)

プロフェッショナルな要求にも対応できる非常に高度なサービスを利用できるという点で、他のサービスとは一線を画する。
あとは System Entities で人名も取得できるようになれば最高なのだが……

hachidori

会話フロー作成ツール上でテストすることはできないので、LINE や Facebook に実際に連携してからでないと動作は確認できない。(連携自体は簡単)
しかし、カルーセルやボタン、スタンプなどを簡単に設定できる機能があり、それらはかなり有用。
また、お店の予約システムに使えるカレンダー機能や、クエリー(Entityのようなもの)の定義も可能。(System Entities は無い)
API は無いがテンプレートという機能を使って外部のシステムと情報のやり取りは可能。

マニュアルはないが、各画面の下部に説明があるので、それほど困ることはない。
対してチュートリアルはあるが、実際の動作を見るには上記の通り LINE や Facebook に接続する必要がある。

特徴であるカレンダー機能や LINE のスタンプなどを利用したいのであれば候補にはなるが、無料版だと制限がきつく Repl-AI に見劣りしてしまうのが難。

Dialogflow

https://dialogflow.com/
旧 Api.ai 。
そもそも無料しかない。 ← Google Cloud にサポートのついた Dialogflow Enterprise Edition が登場しました。
Dialogflow のボット(エージェント)数は GOOGLE PROJECT 依存なんだと思う。
その他、数に制限があるのかわからない。(無いっぽい)

インターフェイスは英語だが、日本語の処理には対応済み。(ただし Intent や Entity の名称には日本語を使わないほうが良さそう)

音楽アーティストなども取得できる System Entities の豊富さと、連携できるサービスの数が他の追随を許さない。
一問一答できれば良いチャットボットならこれで充分だが、それ以上を望む場合にはちょっと力不足なのは否めない。

現状、今回取り上げたサービスで唯一、テキストではなく音声ファイルを送りつけても単独で処理できるサービスでもある。

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